水族館に金魚を推進運動

太字部分だけを読んで頂いても結構です。是非ご一読を!

なぜ日本の水族館に金魚がいないのか?
「水族館に金魚がいないのはどうしてなの?」子供にそう聞かれたら、みなさんはなんと答えるでしょう。「金魚はホームセンターでも、縁日でも見ることができるから」?、「金魚は珍しい生き物ではないから」??この素朴な疑問に明確な答えを持つ人はたぶんいないと思います。なぜなら、金魚を展示していない大多数の日本の水族館は、金魚を水族館に置かない明確な理由を持たないだろうからです。

金魚には実に様々な品種が存在しています。土佐金、出雲ナンキン、地金など、その希少性から県の天然記念物に指定されているものまであります。約500年前の室町時代に中国から伝来し、その後日本独自の発展を遂げ、数多くの独自の品種が作出された日本金魚たち。それら金魚の一つ一つは、長い歴史の中で日本人の手によって慈しまれ、改良が重ねられ、優美な姿を現在も見ることができるものばかりです。

金魚は当初、特権階級や富豪層の専有物でした。しかし、江戸時代になると庶民まで愛玩動物としての金魚が浸透。以降、現在に至るまで日本人の生活に溶け込み、和金や琉金は縁日の金魚すくいや水槽飼育などでお馴染みとなり、日本の文化の一部となっています。夏の風物詩は?と聞かれて「金魚」をあげる人は数多いことでしょう。しかし、残念なことに和金と琉金以外の多様な金魚の品種の存在を、多くの日本人はまだ知りません。和金、琉金だけが金魚だと思っている人が大多数ではないでしょうか。

そこでまた冒頭の質問です。「水族館に金魚がいないのはどうしてなの?」。水族館の存在意義の中の一つに「多様な水生生物を展示、紹介する場」というのがあると思います。だとしたら、なぜ日本の水族館は、日本文化に根ざし、伝統工芸品とさえ喩えられることがある「金魚」、にもかかわらず意外にも知られていない「金魚」たちを展示しないのでしょう?(アメリカのシアトル博物館では日本の魚コーナーがあるそうです)

「金魚を展示しても来場客は喜ばないのではないか?」水族館関係者の中にはこう考える人もいると思います。しかし、全国でも数少ない金魚を展示している水族館の一つ、福島県いわき市にある次世代水族館「アクアマリンふくしま」では、『生きた芸術品、金魚』と題して多くの珍しい金魚の常設展示を行っています。そして、水族館の他のたくさんの魚の中でも金魚は高い人気を誇っているといいます。
金魚を身近な魚と軽視するあまり、日本の水族館は「日本文化の一部である金魚の展示・紹介」という大切なことを見落としているのではないでしょうか?

かく言う私も、少し前までは金魚の多様な品種の存在、そしてそれらの金魚たちが持つそれぞれの優雅さ、美しさを知りませんでした。知る機会がありませんでした。
しかし、偶然の機会を得て金魚の魅力を一度知ってしまって以降は、金魚たちの美しさに惹き付けられてやみません。少し前までは「金魚」をよく知らなかった私だからこそ、まだ「金魚」をよく知らない方には「金魚」をもっとよく知ってほしいと強く思うのです。良いものは良い。多くの人と共有していきたいと思います。

そこで考えたことが「水族館に金魚を!推進運動」です。


「水族館に金魚を!」推進運動

以下の事を、「水族館に金魚を!という考えに賛同して下さる方」、または「金魚を展示していない大多数の日本の水族館関係者」、そして「金魚に関するサイトを運営されている管理者の方」にお願いしたいと思います(草の根運動です。水族館関係者の方は大変だと思いますが)。

●「水族館に金魚を!」という考えに賛同して下さる方●
・水族館に行った時に「なぜこの水族館には金魚がいないのですか?金魚を見たいのでこの水族館に展示してくれませんか?」と水族館員に言って下さい。みなさんの要望が集まれば大きなニーズとなるので、導入する水族館が出てくるかもしれません。

●金魚を展示していない大多数の日本の水族館関係者の方●
水族館に金魚を!という考えに賛同して頂ける水族館関係者の方がいらっしゃいましたら是非ご自分の水族館への金魚の導入の検討・実現を宜しくお願い致します。ニーズは確実にあります!

●金魚関連のサイトを運営されている管理者の方●
水族館に金魚を!という考えに賛同して頂ける金魚関連サイト管理者の方がいらっしゃいましたら、下にあるロゴでのリンク、もしくはロゴの表示だけでもお願い致します。

「水族館に金魚を!」推進運動ロゴhttp://www.sakura-nishiki.com/kingyo-movement.html/

この運動をすることにどれだけの意味、効果があるのかは分かりません。しかし、このページが、賛同して下さる方を通じて、一人でも多くの人に「金魚」という生き物をより深く知るきっかけになることを切に願います。

※金魚を常設展示している全国でも数少ない公共施設(水族館)

「アクアマリンふくしま」
太陽光をふんだんに取り入れた金魚の常設展示場には、直径2メートルもの円形水槽が4つ、透明円柱水槽が4つ、小型丸鉢水槽が2つの計10水槽があり、上見(上からの鑑賞)と横見(横からの鑑賞)と、それぞれの金魚の美しさを堪能することが出来る。ファン待望の次世代水族館。同水族館レポートはコチラ
【問い合わせ先】
福島県いわき市小名浜字辰巳町50  電話番号:0246−73−2525 

「金魚と鯉の郷・金魚の館」
全国でも有数の金魚の産地である熊本県長洲町にある「金魚の館」。ここは長洲の金魚をはじめ、日本中の珍しい金魚が収集・展示されている。柱の中に水槽が埋め込まれており、優雅に泳ぐ金魚たちを鑑賞できる。全国でも珍しい金魚展示専門の施設。
【問い合わせ先】
熊本県玉名郡長洲町大字長洲3150  電話番号:0968−78−3866



※文中でご紹介した福島県いわき市にある金魚を常設展示している次世代水族館「アクアマリンふくしま」のレポートです。素晴らしい水族館です!!↓下記ロゴをクリックしてご覧下さい。


            金魚を展示する次世代水族館 アクアマリンふくしま レポート


※鹿児島県の鹿児島水族館(いおワールド)では「夏を彩る金魚の世界」と題して金魚の特別企画展を実施し、好評を得ています。管理人も行きましたが、演出やイベントなど工夫も凝らされていて非常に良かったと思います。詳しくは↓下記ロゴをクリックしてみて下さい。


             



※このページを読んで下さった千葉県にある小学校の先生からメールを頂きました。そこの小学校では、空いた教室一室丸々を、金魚を中心とした様々な水生生物を展示・飼育する水族館にしているそうです。管理人は大変感激しました!こういった学校が増えてくることを期待したいと思います!詳しくは↓下記のロゴをクリックしてご覧下さい!


           小学校の中に水族館!? 千葉県N小学校の取り組み



       【このコーナーに関する皆様のご意見、ご批判をお待ちしています】
                           事務局にメールをする
     hirototti0809@yahoo.co.jp    「水族館に金魚を!」推進運動事務局宛




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