金魚サイト【桜錦道】〜桜錦愛好会〜 | |
桜錦(サクラニシキ)は、平成8年に愛知県弥富町の伊藤恵造氏により発表され、日本観賞魚振興会の理事会において新品種として承認された新しい金魚です。金魚日本伝来500年の歴史から見れば、非常に新しい金魚であると言えます。(※詳細は【桜錦のルーツ】系統図参照) 作出は、愛知県弥富町の深見光春氏で、浅葱色と黒の混じらない色の美しい江戸錦とランチュウの戻し交配を行い、昭和45年から10年の歳月をかけて固定化に取り組み、成功したのが始まりです。 当初は江戸錦のハネモノ(出来の悪い金魚)として扱われていたようですが、固定化の過程で形、色にも磨きをかけていき、素晴らしい品種へと変身を遂げました。淡いピンクが桜色に見える事から「桜錦」と名付けられ、発表後一躍人気品種になったことから、この後に発表された同様の体色を持つ新品種には、「サクラ〜」という品種名が付けられるようになりました。(但し、一般的な金魚屋さんにはなかなか流通していないのが現状です) ここでは、桜錦の魅力・特徴をポイントを絞って解説していきます。 |
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【白勝ちの桜錦】と【赤勝ちの桜錦】 | |
体色・鱗(うろこ): 桜錦の最大の魅力は、体色と鱗にあります。品種名の由来にもなったように、紅白更紗の体色はモザイク透明燐を通すと、まさに桜の花を彷彿とさせる、清楚で鮮やかなピンク色に見えます。キラキラ光って見える光沢燐が多くある固体は、その容姿を一層華やかに見せてくれるでしょう。 赤、黒、浅葱(あさぎ色:ブルー系の色)の3色を併せ持つ江戸錦から作出された為、中には少し黒が混じっている固体もありますが、品種の特徴上、紅白のみの体色が優良とされているようです。赤勝ちの更紗固体か、白勝ちの更紗固体のどちらを好むかは本人次第でしょう。(白勝ち更紗固体のほうが若干少ないようです) 体長は飼育環境等で違ってきますが、約20cmほどになります。ランチュウと比較するととても丈夫で飼育しやすく、初心者でも飼育の基本さえしっかり守っていれば、10年以上にわたり長生きしてくれます。丈夫なことも桜錦の魅力のひとつです。 肉瘤(にくりゅう): ランチュウほど頭部の肉瘤は発達しませんが、優良な固体は見事な肉瘤を形成するようです。品評会で入賞した桜錦などを見ると、堂々とした肉瘤を誇っています。 桜錦で肉瘤の発達した固体は美しさと迫力を併せ持つ、まさに芸術品、と言っても良いくらいで、見る者すべてを感嘆させてくれるでしょう。(しかし、私は肉瘤の有無は余り気にしていません。それよりも紅白模様の入り方、背なり等を重視しています) 背なり: 背ビレのない桜錦のようなランチュウ型の金魚は特に、背中の曲線ラインが自然なカーブを描いているものが良いとされています。背なりが綺麗な桜錦は、優雅さをより際立たせて見せます。 ランチュウ型の金魚は上見(上からの鑑賞)が基本とされていますが、愛好家以外の私を含む多くの金魚ファンは水槽内での飼育が多いかと思います。 水槽内飼育であると横見(横からの鑑賞)が多くなりますが、背なりは上見よりもむしろ横見の時に、優雅に見えるか否かのポイントになってきます。ランチュウ同様、桜錦にとっても体色・鱗と共に背なりは、非常に重要な部分であると言えます。固体により違うのでなるべく良いものを選びましょう。 尾ビレ: 桜錦の尾ビレは、四つ尾、三つ尾、さくら尾という3つの種類に分類できます。上から見て4つに尾が開いているものが【四つ尾】。四つ尾の真ん中がつながっていて三つに開いているものが【三つ尾】。三つ尾の真ん中の尾が少し割れて桜の花びらのような形をしているものが【さくら尾】です。 |
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