金魚サイト【桜錦道】〜桜錦愛好会〜
桜錦の作出養魚場 深見養魚場レポート
桜錦が作出された養魚場・深見養魚場(愛知県海部郡弥富町)。桜錦はもとより、青らんちゅう、羽衣らんちゅうなどでも有名だ。そのためか近県はもちろん、全国各地から深見養魚場を目当てに訪れる金魚ファンも多いとか。作出者である深見光春氏に桜錦作出当時のお話をうかがった後、養魚場内も案内頂いた。ここでは桜錦の故郷ともいうべき深見養魚場をご紹介する。

深見養魚場1深見養魚場2深見養魚場3
名古屋市から車で高速を使って約20分。金魚の一大産地・愛知県弥富町に深見養魚場はある。基本的に小売はされていないとのことなので、事前にアポイントをとらさせて頂き、期待に胸を膨らませて到着。事務所で一時間ほどお話を聞かせて頂き、その後養魚場内を案内頂いた。養魚場内は恐ろしく広く、タタキ池が無数にある(写真に写っているタタキ池だけでも相当数ありそうですが、実際はもっともっとありました)。この養魚場を光春氏と奥様、ご長男の泰範氏(右写真でしゃがんでいる方)とその奥様の4人で切り盛りされているとのこと。


桜錦のタタキ池1桜錦のタタキ池2桜錦のタタキ池3
桜錦のタタキ池。現在はランチュウに力を入れていらっしゃるということで、意外にも桜錦の池は一つのみ。深見さんは、タタキ池のふちにヒョイと立ち、ポンポンと桜錦をすくって私たちに見せて下さいました。弥富町では、深見養魚場の他にも四つの養魚場で桜錦が生産されているそうです。


深見養魚場の桜錦たち1深見養魚場の桜錦たち2深見養魚場の桜錦たち3
「一番手の桜錦の親魚が死んでしまって、二番手、三番手の親魚から採った仔たちだから良いのがいない」としきりにおっしゃっていましたが、私たちから見ると一匹でもいいので譲って頂きたいなあと思う桜錦ばかり。納得のいく魚でないと売らないというこだわりが感じられました。桜錦の作出も、きっとこだわって続けられたからこそなのでしょう。


深見養魚場の桜錦たち4深見養魚場の桜錦たち5深見養魚場の桜錦たち6
深見養魚場の桜錦!肉瘤も見事です!もはやブランドです。あぁ、欲しい・・・。しかし、深見さんにとっては全く納得がいっていないご様子。管理人から見れば、「どこが納得いかないんだろう」と思ってしまうほど綺麗でした。桜錦って本当に綺麗です。


深見養魚場の桜錦たち7深見養魚場の桜錦たち8
最近は以前ほどではなくなってきましたが、桜錦は通常の金魚屋さんではなかなかお目にかかれません。こんなにたくさんの桜錦の群泳を見ることが出来るのは、養魚場ならではです。宮崎から来た甲斐がありました。感無量です!(笑)


青らんちゅう1青らんちゅう2
こちらは青らんちゅう。退色性のものを羽衣らんちゅうという。らんちゅうと高頭青文の交雑により作出。3年をかけて、 やっと市場に参考として出せる個体を2〜3匹得たことが始まり。見る人が見たら喉から手が出るくらい欲しいものなのではないでしょうか?こちらは桜錦とは違い、まだ新品種としては承認されていません。

桜錦の作出者・深見光春氏画像
桜錦作出者・深見光春氏インタビューへ
深見光春氏。非常に温和なお方でした。恐縮してしまうほど丁寧に、桜錦と金魚のことを教えて下さりました。ありがとうございました!これからもお体にお気をつけて頑張ってください。





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