浜錦(ハマニシキ) |
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●品種名 |
浜錦 |
●読み方 |
ハマニシキ |
●出現年代 |
昭和50年〜(昭和53年発表) |
●作出国 |
日本 |
●作出者 |
渡辺茂夫氏 |
●歴史・過程 |
昭和40年代に静岡県浜松の金魚問屋「清水金魚」が香港から輸入した肉瘤の発達するタイプの珍珠鱗(高頭パール)を輸入。それを愛知県蒲郡市の養魚家・渡辺茂夫氏が繁殖することになったが、その中から出現した頭部の肉瘤が水泡状に発達する個体を選別・固定化したものが「浜錦」(高頭パールと水泡眼を交配して作出されたと表記している場合もあるが、それは間違いらしい)。
昭和50年に数匹出現し、昭和53年に清水金魚の所在地・浜松市の一字をとり、新品種「浜錦」として発表された。 |
●特徴 |
最大の特徴は頭部の水泡状に発達する肉瘤(水泡眼のように中に体液が詰まっているわけではなく、あくまで肉瘤)。
体型、パール鱗は「珍鱗鱗」と同様。日本で作出された金魚の中では異彩を放っている品種といえる。 |
●入手難易度 |
【難しい】
流通量が少なく、入手は難しい。 |
●飼育難易度 |
【やや難しい】
独特の形質を持っており、体質的に丈夫な方ではない。 |
●画像の個体 |
(上):2013年日本観賞魚フェアに出展されていた個体。
(下):浜錦独特の肉瘤が左右均等に発達しており、パール鱗も品種の特徴をよく表している個体。 |
●その他 |
日本ではパール鱗を持つ金魚は「浜錦」、「珍珠鱗」に限られているが、中国では様々な品種でパール性の鱗を持った金魚が存在している。 |