金魚カタログ |
土佐錦(トサキン) | |
●品種名 | 土佐錦 |
●読み方 | トサキン |
●出現年代 | 江戸時代後期〜 |
●作出国 | 日本 |
●作出者 | 須賀克三郎(土佐藩の下級武士) |
●歴史・過程 | 弘化二年(1845)から嘉永四年(1851)の頃、土佐藩士・須賀克三郎なる人物が「おおさからんちゅう」と「琉金」の交配(琉金の突然変異説もあり)により作出したと伝えられている。 昭和20年の戦災と翌21年の南海大地震でトサキンは絶滅したかに思われたが、高知県下の料理店に6匹が奇跡的に生き残っているのが発見され、それを須賀家とも親交のあった田村広衛氏が譲って欲しいと店主に交渉。焼酎と交換して土佐錦を手に入れたという逸話が残っている。 現在残っている土佐錦は全てこの時の六匹が元となっているといい、土佐錦が体質的に弱いのもこのため(血が濃いため)と言われている。昭和44年に高知県の天然記念物に指定された。 |
●特徴 | 江戸時代より高知城下で飼育され続けてきた高知県の名産地金魚。 体型は琉金で、尖った口先、大きく反転する平付け尾が最大の特徴。体色は素赤、更紗(紅白)が基本。ただし褪色が非常に遅い品種で三歳になっても褪色しない個体もある。 非常に優美な金魚で、人気が高く、現在では高知県のみならず、全国で愛好家の手により飼育されている。上から観賞することが基本。 |
●入手難易度 | 【難しい】 以前と比較すると普及しているとはいえ、他の品種と比較すると圧倒的に少なく、入手することは難しい。 |
●飼育難易度 | 【難しい】 土佐錦独特の反転尾をより強くするためには、当歳時に丸鉢で飼育する必要がある。また、歴史的に血が濃く体質的にも非常に弱いため、飼育は難しい。 青水を好む他の金魚とは違い、さら水(新しい水)を好むため、特に夏場は頻繁に水換えが必要となる。上級者向けの金魚。 |
●画像の個体 | (上):横から見た土佐錦。横から見ても土佐錦の尾の美しさを堪能することはできない。 (下):2006年静岡県金魚品評大会、土佐錦親魚の部で最優秀賞を獲得した個体。 |
●その他 | 「土佐錦魚」、「土佐金」とも表記する。高知県の天然記念物「土佐錦」愛好家訪問レポートはこちら! |
和金型の金魚 | 琉金型の金魚 | オランダ型の金魚 | らんちゅう型の金魚 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|
金魚カタログメニューに戻る |