しかし、この当たり前の事実を斜めから見ると、金魚は「人の手によって意図的に創られた観賞魚」である以上、広範の意味で言う経済動物である、ということが言えるかもしれません（経済動物の定義に異論がある方は多いでしょうが、ここではそれに触れません）。金魚には様々な品種がありますが、飼育者のその品種に対する需要が無くなれば、結果としてその金魚の品種は生産されなくなり、自然と淘汰されていくことになります。
「①飼育者の需要が少ない→②金魚を販売する小売店がその品種を扱わなくなる→③生産者である養魚場がその品種を生産しなくなる→④その品種が消える」という構図です。自然界には存在しないのですから、養魚場が生産しなくなるということは、イコールその品種の途絶えにつながるわけです。
実際、金魚の歴史を見ると、以前存在した品種が現在では見られなくなったという種類がいくつか存在しています。オオサカランチュウ、ツガルニシキ、マルコ、ワトウナイなどがそれに当たります（前者二種類は、一時絶滅状態となったものの、その後一部の愛好家によりそれぞれ復元されているようです。しかし、生産量で言えばごくごく僅かなものであり、流通ルートには依然のっていません）。それら以外にも、私たちが知らないだけで金魚の歴史の、ある一時期存在し、現在では見られない金魚の品種が多数あったであろうことは想像に難くありません。
私がこのページを書こうと思ったきっかけは、作出過程は違えど桜錦に非常によく似た種類「京桜」（別名：京桜錦：桜錦の尾が長い種類）を作出・固定化した愛知県弥富町の内藤養魚場が「京桜」の生産を止めてしまったと知ったことです。他の養魚場で京桜が生産されているかどうか知りませんが、今から数年後には「京桜」を探し出すことは間違いなく至難になっていることでしょう。そして、１０年後には「京桜」という種類があった事さえ忘れられているかもしれません。
確かに、「京桜」は桜錦よりもさらに一般的ではありませんし、需要が少なかった結果が生産の中止という結果なのですから仕方ないことなのかもしれません。しかし、「桜錦」もこの先、飼育者の需要次第では、生産していた養魚場が生産を止めるというようなことにならないとは限らないのです。
桜錦は品種としてある程度の流通量があるという事からも正式に品種として認定されていますし、弥富では桜錦を作出・固定化した桜錦の本家・深見養魚場以外にも四つの養魚場で桜錦が生産されているといいます。年々人気が高まり、徐々に金魚ファンの間では一般的にもなりつつあるようです。しかし、琉金やオランダ獅子頭などの広く普及した品種とは違い、桜錦のような新しい品種にとって、その種類が途絶えるということは、京桜の例を出すまでもなく、そんなに珍しい事ではないのです。桜錦を愛好する者として、そんな事態はなんとしても避けたいと思います。
では、「桜錦」を末永く保存するためにはどうしたらいいのか？生産者でも金魚業界関係者でもなんでもない私にはハッキリ言って何も出来ません。しかし、桜錦の美しさを認知・普及させることが保存につながるのであれば、このホームページを通じて桜錦の美しさを紹介することで、飼育者を増やす、つまり需要を増やすことで、微力ながらでも貢献できればと思っています。そして桜錦の魅力を知らない方たちだけでなく、金魚を販売する小売店、金魚を生産する養魚場に対しても「桜錦」は需要の高い品種なんだとアピールしていきたいと思っています。
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そこで考えたのが「桜錦愛好会」の発足です。会の目的、入会資格、活動内容などは下記の通りです。
「桜錦愛好会」会員証（貴方だけの会員証もネット上で発行します。） クリックすると拡大されます↓    |
「桜錦道～桜錦愛好会～」（おうきんどう～さくらにしきあいこうかい～）
●会の目的：
桜錦の普及、ひいては桜錦の保存。桜錦の人気、需要の高さのアピール。
●入会資格：
１、桜錦を飼育、愛好されている方。
２、飼育されている桜錦の画像（一枚）を投稿、もしくは管理人にメール頂ける方。
●活動内容：
１、桜錦の愛好、飼育。
２、当サイトに会員情報（ハンドルネーム、居住都道府県、飼育されている桜錦画像）を掲載することによる桜錦人気の対外的（金魚店、養魚場への）アピール。
３、その他実質的活動はありません。
●特典：
１、ご自慢の桜錦の画像を当サイト内で掲載させて頂きます。
２、桜錦愛好会会員を自認する事が出来ます。
３、貴方だけの桜錦愛好会会員証をネットのページ上で発行します。
その他・・・・・特にありません。
●その他：
年会費など経費は永年無料です（経費など、もともと発生しないので当たり前です）。
その他不明な点は管理人までメールを下さい。
以上です。
入会を希望される方は、管理人までメールを下さい。（必要記入事項は、ハンドルネーム、居住都道府県名、飼育されている桜錦の画像のみです。ハンドルネーム、居住都道府県、桜錦画像は当サイト上で公開させて頂きます）
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| 上記趣旨に賛同して頂いている、桜錦を愛好し、桜錦の保存と普及を願う「桜錦愛好会」会員の皆様です。（会員ナンバーは入会順。敬称略。クリックすると拡大されます）。もう少し人数が集まりましたら別途ページを作成したいと思います。 | ||||
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趣旨に賛同して頂ける皆様方のご入会をお待ちしています。宜しくお願いいたします。
＊現在、管理人の都合により、募集を停止しています。
